英語では乗り物に乗る(乗った)ときの表現に、”in” と “on”を使い分けるのをご存じでしたか?
トラベル英会話などを勉強した人なら、get on the bus. の表現はおなじみですね。他には train, plane などもあります。では、タクシーに乗るはどうでしょうか。
答えは、get in the taxi. です。家族や友達の車に乗るのも、get in the car. と “in”が使われます。
単に乗り物の大きさを基準にしているのではない証拠に、友達の飛行機に乗ることを、get in the private plane.などといいます。
この “in” と “on” の違いはどのような発想からきているかというと、ただ単に 「荷物」 として目的地に運ばれている状態では “on” 、そうでないときは “in” を使います。
taxi が “in” なのは、荷物としてではなく運転手さんに行き先を伝えて連れていってもらうからです。運転手さんが機械的に運転している他の乗り物とは、精神的な距離が違ってくるわけですね。
では、「パトカーに乗る」はどうでしょう。
アメリカの警官は捕まえた犯人に向かって、”Get in the car!” と叫んでいました。行き先は決まっていても、自分のために運転してくれるので “in” が使われるんですね。
わたしがお巡りさんに叫ばれたんじゃないですよ(笑)。