いろいろな場面でAIの活躍が報道されているのはご存じでしょう。言語処理を得意とするAIなら、英文法も詳しく教えてくれるのはご存じでしたか。
AIが得意な分野を利用しよう
英語の和訳や日本語の英訳には”Google翻訳”がよく知られていますが、欠点は多少の英文法の間違いがあっても推論で訳してしまう点です。
英単語の間違いは候補が表示されて選択できるようになっていますが、英文法のチェックまではしてくれません。英語学習者によっては致命的ですね。
その欠点を補って翻訳してくれるのが、話題の AI なんです。今回は”ChatGPT”を使った英語学習の方法を紹介していきます。
ChatGPTを利用してみる
一般的によく知られているAIの一つが”ChatGPT”でしょうか。ブラウザー版なら3回までの質問までならログインすることなく、すぐに使い始めることができるのでお気に入りのAIです。
実際に使ってみた結果を紹介していきます。
私:
次の英文を、中学生でも理解できるように英文法の解説をしてください。
I thought you might like to know.
ChatGPT:
この英文を中学生でも理解できるように解説しますね。
I thought you might like to know.
I thought
これは「私は思った」という意味です。
thought は think の過去形です。
think(考える) → thought(考えた)you
これは「あなた」という意味です。
英語では、動詞が変わるのは主語(誰がするか)によって決まりますが、youは「あなた」だけでなく、「あなたたち」という意味でも使います。might
might は「〜かもしれない」という意味です。
これは may と似ていますが、might の方が少し控えめに「〜かもしれない」と言うときに使います。like
like は「好む」という意味の動詞です。
ここでは、「あなたが知ってほしいと思うかもしれない」という意味になります。to know
to know は「知る」という意味の動詞 know の不定詞形です。
不定詞(to + 動詞の原形)は、動詞の目的語として使われることがあります。ここでは、like(好む)の目的語として「知ること」を示しています。全体の意味:
「あなたが知りたいと思うかもしれないと思った」という意味です。
つまり、何か知らせたいことがあって、「あなたがそれを知りたいと思うかもしれないから知らせるよ」と言っている状況です。文の構造:
I thought(私は思った)
you might like to know(あなたが知りたいと思うかもしれない)これでどうでしょうか?
私:
文型はどうなりますか?
ChatGPT:
この文の文型を説明しますね。
I thought you might like to know.
文型の分析I thought
I は主語(S)で、「私は」を意味します。
thought は動詞(V)で、「思った」を意味します。
この部分は S + V の形になります。you might like to know
you は主語(S)で、「あなた」を意味します。
might like は動詞の部分で、might(かもしれない)と like(好む)が組み合わさっています。
might は助動詞で、動詞 like の可能性や推測を示しています。
to know は不定詞で、「知ること」を意味し、like の目的語として使われています。結論として、この文は S + V + S + V の構造になっています。
S + V (I thought)
S + V (you might like to know)さらに詳しく言うと、文全体は 主節 + 従属節 という構造です。you might like to know は that が省略されている 従属節 です。
まとめ:I thought → 主節(S + V)
you might like to know → 従属節(S + V)文型で言うと、S + V + S + V と解釈できます。
私:
ありがとう
ChatGPT:
どういたしまして!質問があればいつでも聞いてくださいね。頑張ってください!😊
お気づきかも知れませんが、質問のポイントは「中学生でも理解できるように」を追加する点です。これを追加することで質問者が中学生だと判断して、中学生向けの情報を集めてくれるますから、より分かりやすい解説をしてくれます。
最後の「ありがとう」は、単なる私のクセです。Amazon ALEXA にもよくお礼を言ってしまいます。
まとめ
AIの利用価値が一段上がったのではないでしょうか。質問の仕方によってAIの回答が変わることもありますから、別のシーンでもどんな質問にしたら自分の欲しい情報が得られるか考えてから質問してみるほうがいいようです。