英語学習を続けていると、英単語と語彙の力をつけるようアドバイスを受けることがあります。この2つにはどのような違いがあるのでしょうか。
単語の持つ意味は文化によって違う
単語は国によってその成り立ちが違うので、英単語の持っている本当の意味がわからないと、日本語では理解できないこともあります。
逆に本当の意味がわかると、リーディングが面白いほど楽しくなるはずです。できるだけ例を使ってわかりやすく説明していきます。
語彙が増えると英語が理解できる
中学校では、go は「行く」と習ったはずです。では、アメリカのファストフードでお馴染みの、For here, or to go. はどうでしょう。日本語にすると「ここで食べますか、行きますか」みたいな感じでしょうか、違和感がありますね。
go の語彙は「行く」ではなく、「進む・離れる」のほうが近いのです。
つまり、店で食べるのか、お持ち帰り(店から離れるのか)なのかをたずねているわけです。
go でもう一つ。友人から「こっちに来て一緒に遊ぼうよ」と言われて、友人のほうに行きたいときは、どう答えますか。
A: I’m going.
B: I’m coming.
答えは、Bです。A はここから離れる(どこかに行く)の意味になります。
B の come には「来る・近づく」の意味があるので、「そっちに行くよ」となります。
go は行く、come は来る、と覚えていると、とっさには意味がわからないかも知れませんね。かなり英語が話せる人の中にも間違って使う人がいますから、語彙は非常に大切だと感じます
。
get や have にはたくさんの語彙があるので、英語の発想って面白いなとつくづく感じます。例えば、I have a dog,(犬を飼っています)は、犬を持っていると思ってしまいますよね。
語彙を増やすには
語彙を増やすには読書の量を増やすのが一番の早道です。
「この1年は集中して英語を学習する」と決めた知人が、1日1時間以上の読書を続けたところ、かなり上達したことが実感できたそうです。
リーディングに使う教材は、ペットやコンピュータなど自分の得意分野に絞るほうが読みやすいでしょう。事前にその分野の知識があるので、知らない英単語があっても想像で理解できることもあります。
普通に読書をしているだけでは、間違って理解してしまってることもありますから、語彙と英文法の学習も合わせて続けてください。
たくさんの書籍を購入するのが無理な方には、スマホのアプリが便利です。おすすめは、POLYGLOTS です。Android版とiPhone版があり、基本使用は無料です。
学習目的を絞ってテーマを選べ、日本語訳がある記事もたくさんあるのでおすすめします。