英文の音読で注意したいのは、発音だけではなく文節も意識することです。
音読用の教材にCDやMP3音源がついていれば、注意して聴いてみましょう。ある程度の長さがある文章なら、一気に読むのではなく間(ま)があるはずです。この間を意識することで、英語の理解力が格段に上がります。
読点(、)は日本語独自の文法で、文章を読みやすくするための一つの工夫になっています。しかし、英語ではいちいち読点を入れたりはしません。
どこで区切っているかというと、多くの場合はS+∨の後など文節によって区切られていることに気づくはずです。
しかし初めて目にする文章で文節を見つけるのは、よほど英文法を意識していないと難しいことでしょう。そこで音声をよく聴いて、読点の代わりにスラッシュ(/)を入れてみましょう。実際に音読してみれば気づくはずですが、ネイティブの話し方に近づいて、より英語っぽく発音できると思います。
なぜ音節を意識する必要があるかといえば、長文の英語であっても理解しやすくなるからです。サイト・トランスレーションとかスラッシュ・リーディングと呼ばれ、通訳の専門学校でも授業に取り入れられているほどです。
英文を読むときに英文法を意識しながら読むことは少ないかも知れませんが、英文法の知識がないと正しく読めていないようなこともあるはずです。
長文を読むときには、文法を意識してスラッシュを入れながら読んでみると、また違った発見があるかも知れませんよ。