英語を学習するのに軽視されがちなのが、リーディングではないでしょうか。
「英語が読めることより、話したり聞けたりするほうがいい。」、こんな風に考えていらっしゃる方は多いものです。しかし、英語力を伸ばすために、リーディングは避けて通れない道なんです。その理由をお伝えします。
リーディングでヒアリングが伸びる
意外に思うかもしれませんが、リーディングを続けていると、ヒアリング力が伸びます。これは、読むスピードが上がることで 「英語を英語で理解する」 力がついてくるからです。
リーディングの練習を始めて間もない頃は、長文にあたると 「いったりきたり」 といったことがあるかも知れません。それでも英文を読むことに慣れてくると、読むスピードは確実にアップしてきます。
英語が早く読めるということは、早く話された英語でも理解できるということです。簡単な理屈ですね(笑)。
リーディングでスピーキングが伸びる
英語に限らず文章を読んでいるときは、無意識に頭の中で声に出して読んでませんか。つまり、口は動かしていませんが、英語を読むことでスピーキングの練習もしていることになります。頭の中で発音の練習もしているわけですから、正しい発音さえ身につけていれば話す力も伸びます。
リーディングで単語力が伸びる
子ども(ヤングアダルト)向けの洋書であっても、読み始めの頃は知らない単語が1ページにいくつも出てくるはずです。ここは面倒がらずに英和辞書でキチンと調べておきましょう。
最初は面倒に思うかも知れませんが、読み進めるうちに、その単語が何回も登場しているのに気づくはずです。 「あっ、この単語さっきも調べたんだっけ」 なんてこともあるでしょうが、繰り返し出てくる単語は確実にあなたの記憶に残ります。当然、読むスピードも段々と早くなってきます。
リーディングの目標は毎分120語
洋書を数多く読むといっても、やはり効率のいいやり方で進めたいものです。リーディングを始めるのなら、自分の好きなジャンルに絞って始めたほうが効果的だと思います。同じジャンルであれば、出てくる単語や表現も同じことが多いからです。やみくもに挑戦するよりは効果的なはずです。
日本で翻訳されている洋書であれば、日本語を先に読んでから原書を読んでみる方法もあります。ぜんぜんストーリーが分からない洋書よりも、読むスピードは確実に上がりますし英語の表現を覚えることもできます。
わたしが実際に試してみたのが「ハリーポッター」です。当時はこの原書をすべて読める英語力はなかったのですが、翻訳版を先に読んでいたのでイメージが先行して楽しみながら読むことができました。と同時に 「へ~英語ではこんな表現になるんだぁ」 と勉強にもなりました。
ファンタジーものは日常とかけ離れた話題のため意外に難しいのですが、ストーリーや専門用語を押さえていれば楽しめるものです。
リーディングの重要性について紹介しましたが、英語初心者のうちは英和辞書を面倒がらずに使うことをオススメします。発音も含めて正しい知識を身につけるためには、辞書を繰り返し使うことが欠かせません。
ペーパーバックの読み方については、ペーパーバックを読んでみようのページに詳しく解説してみました。ちょっとした工夫で驚くほど洋書を読むスピードが上がりますし、英語の知識も増えます。