ディクテーションとは、英語を聞きながら、その通りに書き出していく練習方法です。英語を聞きながら後をついて話すシャドーイングと似ていますが、ある程度の長さを一度に聞き取らないといけないので集中力が必要です。
◆ディクテーションによって身につく英語力とは
1.集中力が必要なので、聞こうとする目的がはっきりする。
2.聞き取れる聞き取れないという、自分の弱点が分かる。
正しい英語を勉強するためには、CDつきの教材を利用したほうがいいでしょう。いきなり英語ニュースなどに挑戦すると、知らない単語ばかり出てきてヤル気がなくなります(笑)。中学英語程度から始めるのがいいと思います。
■ディクテーションの方法
1.英文を聞き、覚えられる程度の長さで一旦ポーズする。
2.聞き取れた英文を紙に書き出す。
3.続きを聞く。
*この繰り返しですが、スペルを知らない英単語は、適当な大きさのマルに置き換えたりカタカナで書いておきましょう。
1レッスンが終了したら答え合わせです。英単語のスペルはもちろん、カンマやピリオドもテキスト通りに書き出しているか確認します。聞き取れなかったりスペルが分からなかった英単語は集中して聞きなおすことで、確実に聞き取れるようにしてください。
ものすごく時間のかかる勉強方法です。イヤになります(笑)。でもディクテーションを続けていくと、英語を聞く集中力が高まります。書き出さなきゃってプレッシャーがあるので、頭の中でシャドーイングをしながら英語をイメージでとらえる効果が高いと思います。
日本語を聞いているときでも、話しているのを聞きながら順番に理解しているのではなく、さっき聞いた言葉を頭の中で整理しながら聞いてることってありますよね。あれと似たような感覚だといえば分かりやすいでしょうか。
一般に英語を聞くときには、2~4単語をひとかたまりとして聞いているといわれています。単語一つひとつではなく、ある程度の長さの文章として聞く練習にはもってこいの方法です。
人によっては、つらくて先の見えない練習方法に思えるかもしれませんが、その時は別の勉強方法に変えてもいいでしょう。英語の勉強がイヤになっては逆効果ですからね。