英語での返事はクセモノです

“Yes” と “No”

“Yes” と “No” は知っているようで知らない単語でもあります。下のような例文は付加疑問文の形ですが、かなりの英語を話す人でも返事を間違えることがありますから、考え方を覚えておきましょう。

You are Japanese, aren’t you.

上の問いに答えるとしたら、”Yes, I am.” になりますね。

You are American, aren’t you.

これはどうでしょう。”No, I’m Japanese.” ですね。

You aren’t Japanese, are you.

さぁ、これはどうですか?「あなたは日本人じゃありませんね」と聞かれたときの答えは、

Yes, I’m Japanese.

変だと思いましたか?

肯定するのは “Japanese” に対してなので、”Yes” が最初に来ます。

“Come” と “Go”

“Come” と “Go” も間違いやすい返事です。日本語と英語では論理が違うのが、一番分かりやすい例ではないでしょうか。

外国人の友だちが数人集まって楽しそうにしています。そのうちの一人があなたに気づいて、

Join us!

と誘われました。あなたは 「うん、そっちに行くよ」 と言いたいのですが、英語では何と言えばいいのでしょうか?

A:”I’m going.
B:”I’m coming.

「私は行きます」という意味で “I’m going.” と答えると、「どこか他の場所に行く」 と思われてしまいます。

なので正解は、”I’m coming.” になります。

日本語と英語の論理の違いが理解できたでしょうか。英語を日本語に変換していたら、とっさには対応できないですね。「英語を英語として理解するには、違う人格が必要だ」 と豪語する人もいるほどですから、直訳の勉強方法がいかに危ないかが、こんなことからも分かりますよね。


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