英単語の意味は一つだけじゃない

英和辞書 コラム

英単語の意味を一つ覚えても役に立たないことがあるんです。

英単語の不思議

英単語は日本語と違ってたくさんの意味を持っています。そもそもの文化が違うので当たり前と言えば当たり前なのですが、これがネックとなって英語の理解を妨げています。

こんなに違う単語の持つ意味

外国人の先生が日本人の書いた英文を添削する際に驚くのが、日本人は a と the の意味を知らないことだそうです。ある書籍に書かれていたのですが、中学校では a =一つ、the=その、としか教えてもらった記憶しかないので、This is a pen. が最初に思い出されたりします。

どこかの記事で書いたような気がしますが、come は「来る」より「近づく」、go は「行く」より「離れる」のほうがニュアンスが近かったりします。だから「そっちに行くよ」を “I’m going.” なんて間違ったりするんですね。

run は中学校では「走る」と習いますが、実際には「動く」の方が近いですね。He runs a company. =彼は会社を経営している。The machine is running fine.=機械は順調に動いている。

make は「作る」ではなく「~の状態にする」の方がしっくりします。He makes me crazy.=彼にメロメロ、make sure=確実にする、She always makes me happy.=彼女はいつも私を幸せにしてくれる。

have は「持つ」よりも「すでにあるもの」が近いですね。I have a dog.=犬を飼っている、現在完了もhaveを使いますので、I have seen this movie last month.=先月この映画を観た。すでに see した経験がある、と考えればわかりやすいでしょうか。

まとめ

英単語の持つ意味をすべて理解するのはかなりの学習時間が必要になりますから、たくさんの文章に触れて英単語の持つ本来の意味を考えたほうが理解しやすいです。

私の経験を話せば、コンピューター関係の英文を大量に読む必要があった時期によく目にしたのが Make sure でした。最初は何かを作るのかと感じ違いしていたので、文を読んでも何かを作るようなことは書いてない。何十回と目にするうちに、これから書くことをきっちり確認しろって意味だとピーンときました。

Desperateなど、日本語には訳しにくい英単語もありますけど、たくさんの英文に触れれば知らない単語の意味を推測できるようにもなるので、読書中に英単語を英和辞書で調べるためにストップしてしまうことも少なくなります。

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