英語の音読は、英語を話せる人に共通している学習方法です。
私のプロフィールにも書いていますが、学生時代に音読による学習方法を知ったおかげで英語嫌いを克服することができました。
もちろん英語の音読だけで英語がペラペラになるわけではありませんが、家に例えるなら土台・基礎の部分をしっかりと作れるので、英単語や英文法など他の学習方法と組み合わせることで、理解力・記憶力が格段に向上します。
音読のメリット
まず始めに、音読を続けることのメリットを紹介しておきます。
- 英語のリズムが身につく
- 英語の発音が良くなる
- リスニング力が向上する
- 英語が自然と口から出てくる
ざっとこれくらいの効果があります。学校のテスト対策としてなら範囲が狭いので、早ければ2週間くらいで効果を確認できるはずです。
洋画、英語ニュースなど、それ以外の分野であれば、今の実力によって期間は変わってきますが、中学レベルの英文法と英単語を理解していれば3ヶ月程度と考えておけば間違いないと思います。
英語のリズムが身につく
いろいろな国の言葉には、独特のリズムがあります。何を話しているか理解できなくても、英語、フランス語、中国語、ハングル語くらいであれば、何語を話しているかは分かるのではないでしょうか。
これがリズムです。
日本語であれば口に食べ物が入ったまま話されたとしても、はっきりとは聞き取れなくても言いたいことは分かるはずです。これは日本語のリズムが身についているからです。
日本語の文法のリズム、単語のリズムがわかっているからこそ、はっきり聞きとれなくても理解できるわけです。
英語の発音が良くなる
音読というのは、本を棒読みする学習方法ではありません。本などの文字に加え、CDやMP3などネイティブの音声を聞き、真似て口に出す練習方法です。
何回も音声を聞きながら口に出すのですから、発音が良くなるのは当たり前です。
リスニング力が向上する
これはある意味、不思議な現象でもあるのですが、音読によって英語のリズムが身につくとリスニング力が向上します。
リスニング力といっても知ってる単語が聞き取れるという意味ではなく、少しくらい知らない単語があっても、話された内容がちゃんと理解できるということです。
食べ物が口に入ったまま〜の説明をしましたが、全部聞きとれなくても言いたいことが分かるようになります。
実際に体験したわけではありませんが、道で外人さんから急に英語で話しかけられても、落ち着いて対応できるはずです。
英語が自然と口から出てくる
体が覚えた英語は、強い力を持っています。十年以上聞いたこともないし話したこともない英単語が、英会話の中で勝手に口から出てきたことがありました。自分でも驚いたのですが、後からよく考えてみたら英語の早口言葉で覚えた英単語でした。
ラジオの番組で先生に合わせて早口言葉を言うコーナーだったのですが、なかなか早口で言えなかったので番組が終わったあとも何日も繰り返していたことを覚えています。
このように、英語を音読することで確実に英語を身に染み込ませることができます。地道な練習なので、やりたがる人は少ないと思います。だからこそ、英語が話せる人が少ないのではないかと考えています。
聞き流すだけの学習は私も試したことがありますが、英語はおろか第二外国語でも効果はありませんでした。