リスニングが苦手な人に話を聞いてみると、かなりレベルの高い教材を使っていることがあります。
特に映画が好きな人は何とか字幕なしで洋画を楽しみたいと思っている人が多いのですが、映画によっては日常生活では滅多に使わない単語が頻繁に出てくることがあります。
科学系のSFなどがその例ではないでしょうか。
ハリーポッターのようなファンタジー系の映画も、ネイティブの子どもたちは普通に使っているんでしょうが、私たちは初めて聞く単語が結構な頻度で出てきます。
全体として何となくストーリーは分かるんだけど、分からない単語が出てくるとそこでつまづいてしまって、全部が聞き取れないような気になってしまうこともあります。
リスニング力を高めるには全体の50%くらいが確実に聞き取れる教材を選んで、繰り返しディクテーション(聞きながら声を出す)することで90%くらいまで聞き取れるようにするのがコツです。
90%くらいまで聞き取れたら、新しい教材に移りましょう。あまり早い段階で新しい教材に取組んでもリスニング力は伸びないので、一つの教材を使い倒すつもりで取組んだほうが良い結果がでるはずです。
ディクテーションする理由としては、「話せる英語は聞き取れる」からです。
リスニングの教材としてはTOEICの問題集や参考書を利用すれば、将来的に受験するときにも役立つと思います。
TOEICが難しいと感じるようなら、アメリカの放送局VOAが運営しているサイトにも膨大な数の教材があります。政治経済からエンターテイメント・日常の話題まで、幅広いジャンルを扱っているので好きなものから聞き始めることができます。
非ネイティブ向けの番組Learning Englishではユックリと話してくれるので、通常のスピードだと聞き取りにくい単語もハッキリと聞くことができるので、とりあえず始めてみる教材としては最適です。
ただ遅い英語を聞き続けてもリスニング力は伸びないので、なるべく早い段階で通常スピードに切り替えることが大切です。